古事記 上巻(3)ミッションインポッシブル

(3)ミッション インポッシブル

ここまでは○○の神と記述されていますが、ここからしばらくはなぜか○○の命(みこと)と呼ばれるようになります。したがって本文章もそれに習い伊邪那岐命(イザナギノミコト) 伊邪那美命(イザナミノミコト)とあらわします。

さて、ここからは皆さんもよくご存知の物語に入っていきます。

神(人間)としての完成体となったこの二人に先輩の神様達からミッションが与えられます。

そのミッションとは「このただよえる国の姿を整え土地を固める」ものです。

チョット待ってください、その話おかしくありませんか?

なぜなら神世七代の神様のときに終わった話をまたやり直すのですか?

と考えたくなりますが、原文では【漂える国を理(すじ)を修(なおし)固め成せ」とあります。理(すじ)を修(なおし)】・・・ひっくり返すと修理となり、原体はできているがさらに良くしろと命じられたものと思います。ただしこの修理はこわれた車を物理的になおすというようなものではなくもっと深謀遠慮があるものと思います。

なにせ理を修めよと言っているのですから。

このミッションを遂行するにあたり、あるアイテムが渡されます(どこぞのゲームのようです)そのアイテムとは【天沼矛】(あめのぬぼこ)といいます。要は鉾(ほこ※6です。

このアイテムを持って二人は天の浮橋(地上を一望できる橋)に立ちこの矛で海面を「こおろこおろ」と鳴るように画き(原文では畫く 画の旧字体)引き揚げてその先から垂れ落ちた塩が積み重なり、それが淤能碁呂島(おのごろじま)となりました。

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