地のはて第二弾 どうして出来たリマーケブルロック

いらっしゃいませ~ようこそ我がブログへ
例によってお茶はご自分でいれてください

今回はタイトル通り地の果てにあるRemarkable rock(リマーケブルロック)のご案内です。

前回のadomiralとかRemarkableとかオーストラリアの人はこういう言葉が好きなのかなぁ・・・?
と思うほどあっちゃこっちゃに使われているような気がします。

「顕著な」とか「著しい」という意味なんですが定義とすれば「注目にあたいする」とか
「印象的」というほうがあってるのかと思います。

前回のアドミラルアーチからCape Du Couedic Rd ⇒Boxer Drを約6Km走れば着くほんの
ご近所さんです。


でも しかし「田舎の道は近くて遠い」の言葉通り見えてるのに着かないのが本当のところです

景色は抜群で地平線と水平線が同時に見られてさらにとぎれとぎれに見える道、ハンドルを握っていてもワクワクする道でした。

ただ 好事魔多しのたとえどおりいくつか目の坂を上りきる直前アクセルを踏み込んだ瞬間にそいつは居ました
坂のてっぺんに「いま横断中だかんね」といいながらゆっくりと道を渡っている大きなトカゲ・・・

セダンを運転していたら確実にあの世に送っているところでしたが、さいわい目線の高いSUVでしたので辛うじて避けることができました。
「おどかすんじゃねーぞ」って威嚇しながら歩いていくのをミラーで確認してホットため息。

ほんと何が起こっても不思議じゃないところです。

そんなこんなでやっと駐車場に着きました、着いたのはいいけどロックまでの距離は結構あります。
たぶん4~500mあったと思います。でもロックを眺めながらの移動なので色々な角度から見れて楽しいです。

やっと着きました


いま見えている緑が最後でその上は無機質な岩だけです。

日本みたいに触ってはいけませんとか、こっから先は入っちゃダメとかなにもありません
この反対側は足を滑らせたら絶対に生還できない崖になっていますが自己責任でどうぞですので行きたい方はご自由に
近づいてみてはどうでしょうか。

正直な気持ち、んなんなの? どうしてこうなってるの? ここに持って来たんじゃないの? だれか彫ったの?
大きな半円の岩の上にこれでもかというぐらいに浸食された岩が乗っています

もしも造詣の神様がおみえになるとするなら、随分とバンガードというかアバンギャルドな趣味をお持ちだなぁと思います。
色々なところに出かけて色々なものを見ているのですがいつも不思議に思います。^^;

基本、人のいないところに行きたがるくせがあって自然の真っただ中や野生動物に囲まれるのが好きなんですが。

そんなところで写真を撮ると臨場感は辛うじて表現できたとしても、そのスケール感の表現は限界を感じさせられるんです
グランドキャニオンを筆頭にセドナ・モニュメントバレー・今回の12使徒でもどうやってその質感や空間を伝えることが
出来るのかいつも悩んでいます。

グランドキャニオンでの経験ですが遥か彼方にぽつんと雲がわきだんだんと広がっていきました、やがて黒雲となり雨が
降ってきているようです。自分のいるところは快晴でガンガン陽が差しているのにそこの部分だけ雲があり雨柱が立っているのです
そういう経験があまりないので興奮して画像に収めたつもりだったのですが、あとで探しても見つかりませんでした。というのも
二次元の小さな絵には感じた興奮を表現する力がなかったのです。ですからそれを写真で見ると「こんなんじゃない 違う」と
思ってしますのです。

自分で体験して撮った写真ですらそうなのに、ましてやその体験を共有していない方にそれを伝えられるような力のある画像が
撮れないことにほんと悩ましく思います。


自分の無能さをさらけ出してしまいましたが気を取り直して進めていきましょう^^;

最初の画像でお気づきでしょうが、ここは海から切り立った断崖絶壁の上です、ここだけ草木の一本もない岩肌がむき出しに
なっていて、その上にガラクタを乗っけたようなところです。

土台の岩肌とその上のオブジェクトはまったく異質なもので。表現がなんですがおじいさんのはげ頭の上に孫がおもちゃを
乗せたようなそぐわない感じに満ちています。

たとえばガイドブックに「上の奇岩は観光用にどこか遠いところから運んできました」と書いてあったなら信じてしまうほどの
ちぐはぐ感満載の場所です。




いかがでしょうかこの上の画像なんか特にどこかから持ってきてそっと置いたみたいですよね(笑)

もう一度遠景の画像を入れてみますと


どうみても違和感満載の岩です。きっと神様が子供のころおじいさんの頭の上にご飯粒をなすりつけてそのままにしたのかもしれません。

この岩の上に立って海を眺めているとまさに地の果てに立っているというか、地球の果てに立っているような感じがして
なぜかへんな高揚感を感じました。普段都会の雑踏の中に住んで、せかせかと生きていて、突然悠久の時間。広大な海。振り返れば地平線という中に一人たたずんだ時「宇宙とは」「時間とは」「地球とは」「自分とは」なんぞいやという思いが巡りキャパシティーのない頭が破裂しそうになったのでした。

もしもどこかに旅行してみたいなとお思いの方がおみえになりましたのならここをひとつの選択肢に加えられることをお勧めいたします。

そんなにたくさんのところに出かけているわけではありませんが、自分の死生観が変わるかもしれないと思ったところがありました。
たとえばハワイ島のマウナケア山頂(あのスバル天文台のあるところ)の夕日、陽が沈んだ後に振り替えると地球の影が
弧を描いて見える瞬間やセドナで体験した得体のしれないパワーに匹敵するここの不思議感をぜひ体験していただきたいです。

さてそんな思いを残して次に行きたいと思います
つぎに行ったところは観光地としてはマイナーというかガイドブックにもあまり詳しくは紹介されていないところで、おそらく観光客はいないだろうと思われるこの島の西側に行ってみました。地名でいえばWest-Bayこの島のほぼ西の端っこです。

正直言ってここは観光地というよりキャンプ場で一般の観光客はいません実際に人に会うことはありませんでした、というよりここに行くには想像を絶する道を走らなければならないのです。リマーケブルロックからナショナルパークのはじをかすめて進路を西に取ったとたんに巨大な猫が道路に垂直にまんべんなく爪とぎをしたような道で一寸たりとも平らなところはありませんでした

なぜそうなっているのかは解りませんがひょっとしたら工事の最中なのかもしれません、そんなでこぼこ道を延々と距離にしておよそ10Km、すこしでも振動が少ないところをよって走ってもいい加減お尻が痛くなりしゃべると舌をかみ切りそうになりながらなんとかWest-Bay(地図上ではW-Bay)の駐車場にたどりつきました。(走ってきた道はW-Bay Rdです)


見にくい絵で申し訳ありませんこの画像の⑤のところがWest-Bayですほぼ西のはじだとお分かりいただけると思います。


実際にはこの画像の上の先端が西のはじっこです。いちおう駐車場があるのですがおそらくキャンプ場のほか何もないとこだと思います。

ここにひっそりとモニュメントがありました


大きな錨です。この銘盤を拡大すると


ここには「1905年にW-Bayの近くで難破した1552トンの3本マストの帆船Loch Vennachar((ロック ベナチャー)号の
25人の亡くなった乗組員にささげる」と書いてあります。気になったので調べてみましたらスコットランド船籍でイギリスとオーストラリア間に就航していた貨物船だとわかりました名前のロック ベナチャーは「ベナチャー湖」という意味ですがスコットランドゲール語で「最も美しい女性」という意味でもあるそうです。


この写真載せてもいいのか疑問ですがとりあえず引用先はWikipediaということだけは記載しておきます
確かに美しく女性的な帆船です。

この錨は難破したロックベナチャー号から引き揚げられた主錨でこの地に埋葬された乗組員への鎮魂の碑になっています。

ただ調べていると不思議なことにこの事故で亡くなったのは27人だと読み取れるのですがこの碑には25人となっています
ひょっとしたらここの浜辺に埋葬された乗組員が25人で残る2人は別のところに埋葬されたのかもしれません
(細かなことが気になるのが僕の悪い癖で^^; 相棒の右京さんのパクリです)

しばらくまわりを歩いてみましたがルックポイントがあるだけで「This is 西のはじっこ」というだけで切り上げました

今回は盛沢山というかどうでもいいことまで書きなぐったため長くなってしまいましたご容赦ください。

さて恒例の次回予告ですが本日の最終目的地Flinders Chase National Park(フリンダースチェイス国立公園)に
またでこぼこ道をひきかえしていきます。(かなり憂鬱(笑))

では まじめに次回予告です National parkでムフフの出会い 書きあがるのがいつになるのかご期待ください

ジャァまたね~~   See You

peke-kael:
Related Post